<Armando Martino>AGLIANICO del Vulture D.O.P. Oraziano
- <アルマンド・マルティーノ>アリアニコ・デル・ウルトゥ-レ バリカート・オラツィアーノ
-
【原産地呼称】
Aglianico del Vulture D.O.P. - 【ブドウ品種】アリアニコ
- 【カテゴリー】赤
- 【希望小売価格】5,100円
アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ協会会長を務める「アルマンド・マルティーノ」
マルティーノ家のワイン造りは 19 世紀に遡ります。1970 年代、アルマンド・マルティーノの代に大きな転換を迎えます。ヴルトゥーレ火山南東部にあるポテンツァ県リオネーロ・イン・ヴルトゥーレに近代的なワイナリーを建築し、ヴルトゥーレの中でも最良の土地に畑を購入。ワイナリーの名を「アルマンド・マルティーノ」とし、自社栽培ブドウを元詰めしたワインを、より広いマーケットへ流通させることに成功しました。
現在のマルティーノは娘カロリンが中心となり、この地のワインをさらに発展させるべくワイン造りを続けています。ヴルトゥーレとマテーラの優良な契約農家たちからもブドウを購入し、カジュアルラインのワインも供給しています(日本未輸入)。
また、カロリンは「アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ協会」の会長も務めており、ヴルトゥーレワインの啓蒙活動の中心的役割を果たしています。
ヴルトゥーレの魂「アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ」
イタリアでもっとも優れたブドウ品種のひとつとされる「アリアニコ」。紀元前 7 世紀頃にギリシア人によってバジリカータに持ち込まれたとされるブドウですが、現在は大きく3つのタイプに分かれています。ヴルトゥーレの地で栽培されている「アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ」は果粒が小さく、密に着粒する特徴を持ちます。タンニン量が多く、酸度も十分にあるブドウです。
1970 年頃までは、アリアニコ・デル・ヴルトゥーレのワインは、甘みの強いワインから微発泡ワイン、そして伝統的なドライなワイン、それも早飲みに向くものや熟成が必要なものまで、様々なタイプのワインが造られていました。
アルマンド・マルティーノが本格的にワイン造りを開始した 1970 年代は、ちょうど「イタリアワイン・ルネサンス」と呼ばれるワイン近代化が進んでいた時期です。マルティーノを含めたこの地の生産者たちが目指したのは「すっきりとしていながら豊かな風味がある、長期熟成も可能なワイン」でした。
1971 年にはアリアニコ・デル・ヴルトゥーレ DOC に昇格し、厳格な規則が定められました。美しい森林とブドウやオリーヴの畑が広がるヴルトゥーレエリアは、豊かな地下水を蓄えいくつもの泉が湧き出ています。80 万年前の火山活動によって形成された火山性土壌は、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルを豊富に含みます。ブドウ畑は標高 200~700mの高い位置にあり、緯度の割には冷涼で、寒暖差が大きくなります。まさにアリアニコに最適の土地と言われる所以がここにあります。DOC エリアの西側、リオネーロ・イン・ヴルトゥーレにあるマルティーノが所有する畑の標高はエリアでももっとも高い標高 600mにあり、細かい溶岩の土壌で非常に厳格なワインが造られます。
晩熟なアリアニコの収穫はイタリアでももっとも遅い 10 月中旬から 11 月にかけて行われます。非常にみずみずしい味わいで、ミネラル分に溢れます。しっかりとした酸とタンニンを持つ堅固なワインで、10 年以上の長期熟成にも耐えられると言われます。